ひとつだけ
もうすっかり秋ですね。
クーラーも暖房も必要のない、こんな時期は、
わたしにとって、過ごしやすく快適ですけれど、
キャンドルを灯すにも、最適なんです、実は。
空気を入れ替えるときくらいしか窓も開けませんし、
たとえ窓を開けていても、それほど風も気にならないですし。
でも、クーラーのような人工風が気になる季節は、
仕方がないのでランタンに入れていました・・・まさかの、屋内使用(笑)
そんなわけで、暇さえあればキャンドルを灯しています。
どこかに出かけるくらいなら、家にいたいとも思ったりするほど。
少しずつキャンドルが溶けていくのを見つめていると、
なんだかほっとするし、とても楽しいんです。
でも、たかがキャンドルを灯すだけでも、ずいぶん違いがあるよう。
きっと、それが一般的なキャンドルの灯し方なんでしょうけれど、
とある場所で灯されているキャンドルを見ていたら、
溶け方が違うんですよね、わたしの灯すキャンドルと。
そのまま、ただひたすら灯しておいた、そんな佇まい。
たとえば、周囲のどこか一か所がくにゃりと傾いていたりするわけです。
元の形をとどめないほど、大胆に変形していったりしていて、
それはそれで、なんだか面白いキャンドルに変化していました。
好き好きなんでしょうけど、改めて考えるに、わたしの場合、
芯の傾きを垂直に戻したり、縁のゆがみを内側へ傾けたり、と、
ただじっと灯しているだけのようでいて、結構いそがしく、
でも、その作業自体を楽しんでいたりするわけです。
だから、というわけなのかもしれませんが、
写真で公開しているように、いつも灯すのは、ひとつだけ。
まとめて灯したり、部屋のあちこちで灯したり、ということはせず、
そのとき灯したいキャンドルを、ひとつだけ。
欲しいものはただひとつだけ~♪
と、歌うあっこちゃんの朗らかさが、耳に心地よい秋です。
欲しいものも、楽しいことも、ただひとつだけ。
それはそれで、欲張りですよね、ある意味では(笑)