真新しい風
ずっと気になっていたストールを、
通りがかったセレクトショップに見つけまして、
色とりどりのなかから、ショップのかたが勧めてくださったのは、
淡いブルーからピンクの、優しいトーンのグラデーションのものでした。
そもそも、わたしが欲しかったのは、白か、グレイか、ネイビー。
迷いに迷って、
巻いては外し、巻いては外し・・・
そのときの会話が、今でも印象に残っているのです。
店員嬢「もちろん白もお似合いになりますが(ありがとうございます、テヘ)、
白を巻いたときは、ストールに視線が集まりすぎてしまいませんか?」
わたし「いーんです、顔は目立たないほうが・・・」
店員嬢「ダメですっ! お顔は大事ですっ!!」
彼女のその勢いに圧倒されつつ、
とっさのときって、本音がストレートに出るものだと実感しまして。
いろいろな理由から、わたしは自分のことが好きではないので、
ダメな自分を、ひとにも見られたくない、とつい思ってしまう傾向があるのです。
そして、そのときの彼女のリアクションがまた、わたしには新鮮で、
ファッション業界にいるのですから、個性重視でしょうし、
オシャレのために日夜研究しているかたからしたら、
わたしったら、なんのためにストールなんか探してるのか、って感じでしょうね。
で、結局、このあと購入したストールは、白(笑)
使い勝手とか、季節感とか、いろいろ理由はありますけれど、
そのときのわたしの感覚に、
映えていたんですよね、そのストールのパリッとした白が。
さぁ、季節は5月。
薫る風に、真新しい真っ白なストールをはためかせて、
歩き出しますよ~、真っ直ぐに。
はやくも、ゴールデンな予定がわたしを待っているのですから♪