ETERNAL-FLAME

~ 寝ても醒めても キャンドルのことばかり ~

wait and see...

 

幸せでいよう。

ようやくそんな風に思えてきました。

幸せをひとつひとつ数えるのは、わりと得意なほうなんです。

カテゴリーもすべて、気付けば、暮らしのなかの幸せ、ですし(笑)

 

暮らしのなかに幸せばかり探してきたのは、

きっと、悲しみが多すぎたせいかもしれません。

もちろん、けっして不幸ではないですし、

そもそも「人生は痛みと矛盾に満ちている」と村上春樹氏も語っているくらいです。

 

 

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小さなころからずっと、叶えたい夢がありまして、

これまでのわたしの暮らしはすべて、

その夢の叶うときをひたすらに待つ、という流れ方でした。

もちろん可能なかぎり、ベストを尽くしてもきました。

 

その夢が叶わないで過ぎていく時間はあまりに遅々としていて、

すべてのことは、その暇つぶしのような感覚でした。

旅行もコンサートも観劇も、美味しいディナーもすべて、

その悲しみを束の間でも忘れるため、むしろ必死でした。

 

けれど、心を奪われるような美しい風景のなかにいても、

いつもいつも、心がチクッと痛むのでした。

こんなふうに贅沢に使える時間のすべては、

夢が叶わないことの代償なのだ、と。

 

いつのまにか、楽しむことも罪悪感となってきて、

必死のトライアルで身体も壊して、ようやく気付きました。

命を懸けるほどの夢だったのだろうか。

・・・なんだか長い長い夢を見ていたような気分です。

 

 

この夢は、叶うかしら。

wait and see...

いつか叶うなら、もちろん嬉しいけれど、

もし叶わなくても、「わたし」にかわりはないはずです。

 

 

でもね、この悪夢の構造自体に気付けたから、

叶うか叶わないかは、きっと、もう重要なポイントではないんです。

むしろ、簡単に叶っちゃってたとしたら・・・

そんな自分を想像すると、とっても恐ろしい気さえしてきます。

 

「幸せ」なら、暮らしのなかで見つけることも、作ることだってできます。

あの悪夢をくぐり抜けてきて、それだけは上手になりました(笑)

手に入らないもの、ではなく、すでに手に入れているものを見つめ直して、

幸せでいつづけよう、そう誓っているところです。