ETERNAL-FLAME

~ 寝ても醒めても キャンドルのことばかり ~

読まず嫌い

 

私にとって、夏は休眠の時期・・・暑さに弱いからですが、

百日紅が盛大に咲き誇り、蝉が賑やかに鳴きだしていますね。

それぞれの花や虫に、それぞれの特有の季節があって、

それぞれの命に、幸多かれと願う季節です。

 

f:id:ETERNAL-FLAME:20130717003726j:plain 

 

ところで、先日、友達からタイ料理に誘われました。

が、プーケットへバカンスに行っても、タイ料理をまったく食べなかった私。

パクチーとかトムヤムクンがとにかく苦手で、敬遠してきたのですが、

なんだか急に挑戦したくなって、ノリノリで待ち合わせることに。

 

というのも、そのお店は、その名くらいは私でも知っている、

タイシルクで有名なショップが展開するレストランなんですもの♪

いろいろな種類を少しずつ頂きましたが、辛くないものをチョイスすれば、

むしろ好きなメニューも多くて、食わず嫌いでした・・・反省。

 

 

そして、もうひとつの挑戦。

ヴィクトール・フランクルの『夜と霧』。

ナチスの強制収容所で、過酷な生活を強いられた精神科医による名著ですが、

読まず嫌いだった私が感動したのは、このような生きるヒントでした。

 

「人生に何を期待するか、ではなく、人生が私から何を期待しているか」。

自分の望みばかりを追求しているとき、心のすきまに空しさを感じます。

けれど、人生を自分のすべき事(使命)を実現すべき場ととらえると、

ぐるり、と視点が変わって気持ちが楽になり、お腹の底に力が入るようです。

 

立派な肩書きのあるような使命でなくても、きっといいのでしょうね。

生きていることに疲れたりすることが、

それなりに長く生きていれば、誰しもあるでしょうが、

そんな、ちょっと立ち止まって考えたいとき、この本はマッチするかもしれません。

 

夜、そして、霧。

見通しの良くない状況は、不安をかきたてる存在です。

そのようなとき、もし小さくても光を見つけられたなら、

それが、手元のキャンドルであったなら、どれほど幸せなことでしょう。

 

 

食わず嫌い、と、読まず嫌い。

ちょっとした後悔と、訪れるタイミングの絶妙な感じが、とても似ています(笑)