梅仕事三昧
仕事から帰り、玄関のドアを開けると、幸せな甘~い香り♪
この2週間ほど、部屋中が、完熟した梅の馥郁とした香りに包まれています。
梅仕事。
素敵な言葉ですよね、日本独特の風習。
5月も終わるころになるとソワソワして、何を仕込もうか思案します。
これまでは、梅酒か梅ジュースを仕込んでいたのですが、
どちらも熟していない青梅を使うので、香りについてはあまり気にしていませんでした。
ところが、少し前に観た映画『めがね』で、
もたいまさこさんの「梅はその日の難逃れ」というセリフがとても印象的で、
平穏無事に暮らせるのであれば、たとえ迷信であってもいいかな、と思いまして、
今年こそは、梅干にトライしようと決意していたのでした(笑)
梅干・・・レシピを探したら、梅と塩だけなんですよね、メインは。
なんてシンプルな素材でできているんでしょう・・・知りませんでした(苦笑)
思えば、この数年で私が作るようになった味噌にしても、糠漬けにしても、
本来とてもシンプルな素材だけでできることに、作るまで気づきませんでした。
しかも、もう母の世代でもほとんど手作りせずスーパーで購入しているので、
てっきり、手間がかかるとか、難しいのかと思っていたのですが、
ちっとも面倒な作業は無くて、むしろ材料に目を配れて安心感さえあります。
すぐに出来上がることはなくても、すこし目をかけていれば時間が作ってくれるのです。
気付けば、結局今年は、梅酒2種類、梅ジュース2種類を仕込みつつ、
梅干も2種類に挑戦しています・・・合計8kg、まさに、梅仕事三昧♪
梅を一粒ずつ、優しく洗ってはへたを取るという地道な作業を繰り返しているうちに、
忙しい毎日のなかで波立っていた心が、少しずつフラットになっていくようです。
残る関門は・・・土用干し。
三日三晩、といいますが、大変そう、というよりも、楽しそう♪
新鮮な梅に触れているうちに、すっかり元気をもらえたようです。
まだ間に合いますから、気になる方はトライしてみてはいかがでしょうか?