花より・・・
とっくに東京へ、そして、すっかり日常に戻っております(笑)
さて、花より団子、といいますが、もちろん私は、花も団子も。
・・・ですが今年は、花より男子なのです♪
私にとって「イイ男」といえば・・・「吉さま、謙さま、旦那さま」!
・・・お後がよろしいようで(笑)
まぁね、最後のヒトリは、ご愛嬌でございますが(笑)
きちさま、というのは、中村吉右衛門丈♡
最近では、お嬢様が尾上菊之助丈へ嫁がれて話題になりましたが、
素晴らしい歌舞伎役者さんで、人間国宝でもいらっしゃいますけれど、
なんといっても「鬼平犯科帳」の長谷川平蔵・・・男の色気というのでしょうか。
扇子であおぐ、というようなさりげない仕草までもが、惚れ惚れするほど形になっていて、
もっぱらBSで、1980年代からのシリーズの再放送を楽しんでいます♪
けんさま、というのは、言わずと知れた「世界のKEN WATANABE」♡
レディに、ヤクルトを毎週届けてもらうほどの大ファンです・・・って、どんなだ?!
NHK大河『独眼竜正宗』が強烈なインパクトを持って思い出されますが、
私のなかでは『御家人斬九郎』が衝撃的で・・・と語りだすと長くなりそうです(笑)
時代劇だけが好き、というわけではないのですが、
その特殊な枠(時代背景など)のなかにあって、型を理解しつつ、
はみ出そうとするのではなく、はみ出してしまう何か。
演じようとしないでも、醸しだされてしまう何か・・・そこに魅かれるのです。
いつもながら、話が長くなりましたが、ここからが本題です(笑)
その謙さまの舞台『ホロヴィッツとの対話』を観てきました!
前回、とある理由、とお伝えしたのがこの舞台のことで、
東京公演のチケットは、毎日電話をしても当日券すら押さえることができず、
やむなく、大阪へ!
自分でも正気の沙汰とは思えなかったのですが、
何かに背中を押されるように、トントン拍子に事が運び、千秋楽を観てきました♪
劇場は、満開の桜に包まれた大阪城に近いシアターBRAVA!。
可憐な奥さま、南果歩さんも観にいらしていました。
開演前でざわめく観客の大阪弁のアウェー具合に飲まれ、少々緊張気味でしたが・・・
ブラヴォー!!!
スタンディング・オベーションに、謙さまも「おおきに!」と応えていました♪
三谷作品のテレビドラマや映画はほぼ観ていますが、やはり舞台は圧巻ですね。
気の利いたセリフとテンポの良さで、涙が出るほど笑わせてもらいつつ、
通奏低音のように、生きることの悲しみが表現されていて、
もっと観ていたいと思わせるような、飽きることのない舞台でした。
もちろん、謙さまは舞台上でも素敵♡
着流しの侍役ではなく、ドイツ出身のピアノ調律師であっても、
どんな女性だってキュンッとしてしまう、あの反則技の笑顔も健在♪
三谷さんったら気が利くなぁ、と思わせる演出でした。
それにしても、役者陣も生演奏のピアノも、豪華でした!
初舞台とは思えない妻役の和久井映見さんのとぼけた感じも、
熟練の高泉淳子さんのメリハリのきいた演技も素晴らしく、
段田安則さんは、最後まで気難しい老人にしか見えないほどでした。
なんて贅沢な芝居なんでしょう・・・再演があったら観に行きたいです♪
これまで観てきた舞台は、舞台作品の持つ性格上、比較的シリアスなものが多く、
鑑賞後に考えさせられたり、感傷にひたったりと、少なくないダメージがあるものが大半でした。
この作品は、晴れやかな気分で会場を後にした、初めての作品となっただけでなく、
きっと、これから私の選択するものが、
明るく晴れやかなものにチェンジしていくのではないか、と感じたりしています。
難しく考えたり、深刻にとらえるのは、もう終わり。
わかりやすい喜び、わかりやすい幸せ、というものを見つめていきたいです。