いつもと変わらぬ暮らし
さまざまな祈りの時間をぬうようにして、3月11日が過ぎていきました。
私はあえて特別なことをせず、あの日と同じように過ごすと決めていました。
なんの変哲もない、いつもと変わらぬ暮らし。
けれど、その暮らしを続けられる喜びこそ、忘れないでいたいと願うからです。
・・・そんな感覚は、こちらの本を読んでいるせいかもしれません。
ここしばらく、辰巳芳子さんの『庭の時間』を丁寧に読み進めています。
お住まいの鎌倉・谷戸の四季折々を、さらりと、しかし力強く綴られていて、
言葉だけでなく行間にまでも、万感の想いが込められているように感じられ、
住まい方や料理のほかにも、生き方や祈り方まで教えてくださるようです。
時おり、辰巳さんのレシピでスープを作ることがあります。
どれも滋味深く優しいお味で、自分で作っているのに、どういうわけか「愛」を感じるほど。
それは、近ごろ流行の「時短料理」では、到底醸しだすことのできない、
時間のかけ方、手のくわえ方によるところが大きいのかもしれません。
ミモザアカシアの、黄色のふわふわが咲きはじめると、
辰巳さんの考案されたホーロー鍋のことを考え、ソワソワするよう。
なぜなら、その鍋の名も、MIMOZA!・・・鮮やかなミモザ色です♪
そろそろMIMOZAで、身体のなかから春を迎える支度に取掛かろうと思います♪
今日は新月、新しい気持ちでスタートです。
誰かや何かのリアクションで、自分の気持ちを曇らせるのではなく、
いま私に必要なのは・・・アクション!
誰かや何かのための、ではなく、私のための私のアクションのスタートです♪