ユニークな感覚
今日は、ユニークな感覚を味わいました。
映画『レ・ミゼラブル』、もうすぐ終了なのでしょうか。
もともと『X-MEN』ウルヴァリン役のヒュー・ジャックマンは好きでしたが、
ミュージカルをスクリーンで観る、ということに若干の抵抗があり、
ギリギリまで躊躇していたのです・・・が、いいね!
というか、音楽の力って素晴らしい、ミュージカルだからこその世界観でした。
映像のスケールといい、民衆の生活や革命前後のリアルさといい、
あれだけの情熱を伝えるのであれば、セリフだけでなく音楽の力が必要なのですね。
まだ舞台を観たことはないのですが、映像だからこそ表現できる熱もあるのだと思います。
ぜひ、映画館のスクリーンと音響で観ることをオススメします。
で、何がユニークな感覚かというと、
幼いころ自宅にあった「世界児童文学全集」。
(あの赤い表紙の全集・・・全集名はウル覚えですが、また読みたいものです。)
その50巻?のなかでもヘビロテで読んでいた『ああ無情』。
25年位前に読んでたきりだった ジャン・バルジャンの物語が、
『レ・ミゼラブル』なんてオシャレな名前になって、目の前に展開されていくわけです。
観れば観るほど「そうそう、こんなストーリーだった!」と、
脳の回路が解きほぐされて、次々と記憶が湧き出してくる愉快な感覚♪
同時に、活字で読んでイメージしていた頭のなかの光景に、上書きされていく喜び。
というのも、知っていたはずのストーリーですが、10才前後の想像力では限界がありますよね。
たとえば、ジャン・バルジャンは、1本のパンを盗んだ罪で19年服役するのですが、
囚人が受ける扱い・・・なんて、やはりイメージしにくいですもの(汗)
そして、いちばん嬉しかったのは、銀製の燭台とキャンドル!
有名な物語ゆえネタバレにならないでしょうから書いてしまいますが、
あのように感動的なシーンには、やっぱりキャンドルなんですよね♪
小さいころから憧れのように心に想い描いていた外国の古い光景が、
目の前にリアルに展開されて、とても幸せな気持ちになりました。
物語自体は『ああ無情』というくらいですから、かなり悲惨です。
ですが、愛があり、希望があり、未来が描かれているので、大人には素敵な映画でした。
とくに、アン・ハサウェイの「夢やぶれて」は、
胸がつぶれそうなほど苦しい気持ちになりますが、言葉にならない感動も味わいました。
もし、ご覧になる方は、観終わったあとの鼻歌にご注意くださいね。
しばらくは、あの有名な「民衆の歌」が頭から離れませんよ♪