内なる炎
今夜は、新作の燃焼テストの真っ只中のため、
残念ながらキャンドルをお見せできません(笑)
その代わりといってはなんですが、
内なる炎 というようなことを書いてみたいと思います。
実は、先ほど ル テアトル銀座で、
舞台『阿修羅のごとく』を観てきたからです。
向田邦子作品は好きで、だいたい読んでいたのですが、
『阿修羅~』はたまたま読んでいなかったことと、
キャストが豪華だったので、ついチケットを押さえてしまいました。
四姉妹の話なんですけれど、
長女・浅野温子、次女・荻野目慶子、三女・高岡早紀、四女・奥菜恵
・・・ね、面白そうでしょ?
題名からシリアスな内容をイメージしていましたが、
演出の関係でしょうか、コメディタッチで、笑いあり涙ありの作品でした。
姉妹なのですが、さすがに女性が4人も集まると多彩!
衣装が色分けされていて、個性が反映されているのも面白く、
つい、誰かに自分を重ねて観てしまうものですが、
ストーリーが展開していくうちに、
どの女性のエッセンスも自分の中にあるなぁと感じていました。
前回のブログでは、期せずして神さまの話をしましたが、
阿修羅も もとは太陽神であり、仏教では戦闘を好む神といわれるようです。
よく「修羅場」という言葉で登場するメジャーな方です。
できるだけ「修羅場」から遠い所にいたいと心がけても、
嫉妬や悪口から無縁でいられるほど、身綺麗でもいられません。
心の奥には、愛情のような熱い気持ちがある一方で、
競争心のようなものも否定できませんよね。
できるだけ「修羅場」から遠くにいたいと願いつつ、
私の心にも棲む阿修羅を諌める(いさめる)のは、より自分を好きになるため。
だからこそ、時おり虚構の「修羅場」をリアルに感じたくて、
舞台を観に通ってきたのだと、今夜ようやく理解できました。
どちらが良いとか悪いとかでもなく、
両方抱えながらも、どちらの内なる炎を大きく灯したいか。
・・・そのようなことを考えながら、
今夜は、目の前のキャンドルを見ています。
キャンドルを灯す時間は、自分と向き合う時間だったりしますね。