ETERNAL-FLAME

~ 寝ても醒めても キャンドルのことばかり ~

Wait until Dark

 

今夜の灯かりは、こちら。

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試作品の燃焼テスト中です。

が、テスト部分は終了してしまったので、公開してしまいます(笑)

たいてい、新作を制作する場合には、

このように 燃焼テストを繰り返します。

 

ほぼ毎晩 キャンドルを灯しています。

普段は、どなたかの作品か、自分のキャンドルが多いのですが、

制作に集中したり、新作を完成させるまでは、

試作品を灯すことが多くなります。

それはそれで、とても充実した時間です♪

 

 

私の夜は、キャンドルを灯すことから始まります。

夕暮れが近づくと、待ちきれずにキャンドルに手が伸びてしまうのです。

・・・なんて、言葉にして並べると、

優雅な生活!と思われるでしょうか・・・私は思っていました(笑)

 

というのも、この生活スタイル、

ここ4年くらい定着している習慣ですが、

実は、私のオリジナルではないのです。

 

もう20年近く前になるでしょうか。

平松洋子さん の文章に出逢ってしまってから、

すっかり心を鷲掴みにされまして、以来ずっと憧れています。

フードジャーナリスト、というお立場のようですが、

生活全般、とくに、やはり食に関する造詣が深く、

いちどチラリと銀座でお見かけしたことがあるのですが、

ご本人も、もちろん文章も、とにかく艶っぽい♪

 

真似ようとしているわけではないのですが、

自然と 心が添うように なぞるように、

平松さんの生活スタイルを追ってしまうのです。

キャンドルを灯す、というのも、そのひとつ。

 

 

実家を出て、自分の毎日を自分で展開できるようになると、

衣食住のすべてを自分好みにできる喜びに、感激しました。

けれど、それも束の間。

いつの間にか「生活」になり、仕事と家事に追われ、

似たような毎日が繰り返され、慣れてしまうようになりました。

あんなに憧れていた平松さんの世界も、

別世界のものとして、理想とはかけ離れた 空疎な生活を送りつつ、

「いつか!」という思いだけが、心に重くのしかかります。

 

けれど、あるとき、

このままいつまで待っても「いつか!」は来ない・・・

私の毎日と、憧れの暮らしとのあいだは平行線だと、

気付いてしまったのです。

あきらめることは簡単だけれど、

この場合、憧れの暮らしに近づくほうが、もっと簡単!

エンドレスにだらだら続く 家事の手を休めて、

たとえ5分でも構わないから、キャンドルを灯すだけでいいはず。

 

キャンドルを火を点ける。

たったそれだけの小さなことですが、

しだいに定着するにつれ、私の毎日が変化していきました。

炎を見つめていると、ザワついていた気持ちも穏やかになるようです。

 

気持ちに余裕がある夜だから、キャンドルを灯す・・・

気持ちに余裕がほしいから、キャンドルを灯す・・・

どちらにせよ、

自分の気持ちに素直に従って生きる、ということは、

もうそれだけで、暮らしを楽しむコツなのですね♪