ETERNAL-FLAME

~ 寝ても醒めても キャンドルのことばかり ~

灯すこと と 作ること

 

今夜の灯かりは、こちら。

 f:id:ETERNAL-FLAME:20130125062225j:plain

 

何を隠そう、これはリサイクル・キャンドルなのです。

どういうわけか、最近は、薄紫色に出来上がることが多いような。

 

リサイクル・キャンドル、という呼び名があるかどうかわかりませんが、

溶け残ったキャンドルを溶かして、新しく作ることを、

私はそのように呼んでいます。

 

たいていのキャンドルは、芯が燃え尽きても周りの蝋が残るものです。

大きいなもの・太いものは、なかにティーライトキャンドルを入れて、

ランタンとして、エンドレスに利用することも可能ですが、

小さいもの・細いものは使えない・・・といって、捨てるのも忍びない。

 

そのような小さな溶け残ったキャンドルを溜めておいて、

ガラスの器の中心に、白いありふれたキャンドルを立て、

その周りに溶かして流し込む、という作業が、

大人になってからの、私のキャンドル作りの原点。

どちらかというと、灯したいという欲求にせまられて、のことでした。

 

キャンドルが日常に定着すると、

以前ほどデコラティブなものではなく、シンプルなものを好むようになりました。

ですが、香りの無いキャンドルを購入しようとすると、

売り場に並ぶのは、たいていクリスマス前後と限られていますし、

いつでも購入できるシンプル過ぎるものは、ありふれていてツマラナイ・・・

そんなわけで、気に入ったキャンドルを自分で制作しようと思い立ちました。

ちょうど1年半くらい前のことでした。

 

先月のキャンドルクラフト展で、

たくさんの素敵な作品が並ぶなかから、

見知らぬどなたかが、私の作品を選んで持ち帰ってくださいました。

今夜も、どこかで灯してくださっているでしょうか。

そんなことを考えると、とても幸せな気持ちになり、

私のなかで、何かが大きく音を立てて変わりました。

 

  これまで : 灯すこと > 作ること

  今の私  : 灯すこと ≧ 作ること

 

自分のためだけに作ってきたキャンドルですが、

灯す楽しみの先に、作る喜びが付いてくるとは、予想もしていませんでした。

ですから、私のつくるキャンドルは、どうしても「灯すこと」中心。

使ってくださる方にも、眺めるより灯してほしいと願っています。