ETERNAL-FLAME

~ 寝ても醒めても キャンドルのことばかり ~

Change!

 

たとえば、風のなかには、こっそり次の季節が隠れているものですよね。

そんな微妙で、うっかり取りこぼしてしまうようなささいな物事をこそ、

じっくり探そうとするような日々を送っていました。

大切なものは自分のなかにある、ということを、ゆっくり実感するような日々。

 

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なぁんて。

久しぶりなので、つい格好いいことを言いたくなってしまいますが、

真相は、自宅のパソコンが壊れてしまって、

更新しにくくなってしまっただけのこと、だったりするのです(笑)

 

それと、キャンドルを制作しないでいたので、なんだか書きづらかったのです。

・・・それも、いつものことですよね(苦笑)

でも、自分と向き合う日々を送っていたことは、もちろん本当です。

たとえば年間パスを買って、変化しつづける植物園に通うようなゆったりした日々。

 

そんなわけで、仕事をセーブすることにも慣れ、

頑張らない、ということにも、どうやら慣れてきた気配のなか、

あるご縁がきっかけで、いまだかつてないほどモーレツに、

キャンドル制作の日々に、シフトを切り替えていました(笑)

 

そんな流れがあって、どうにもシリアスなイメージが気になりだしまして、

このながく親しんだ「ETERNAL FLAME」という名前から、

新月を機会に、新しい名前に変えてしまいました!

その名も・・・「HiNEMOS CANDLE」!!!

 

 

でも、ありがたいことに、こんな更新の少ないブログでも、

時折、様子を見にきてくださっている方もいらっしゃるようですし、

ほかの作家さんの素敵なキャンドルを灯すときなどに、

紛らわしくないように、引き続き、こちらでご紹介しようと思っています。

 

それと、うっかり登録名を変更してしまったせいで、

見られなくなってしまっていたみたいでした・・・Instagramってば(汗)

いつものことながら、キャンドルを灯す暮らしをご紹介しているだけですけれど、

よろしかったら、あちらこちら、覗きに来てくださいませ。

 

新しいことって

 

頑張ることは良いことと思って、頑張りつづけてきたけれど、

なんだか疲れてしまって、立ち止まって・・・

けれど、立ち止まらざるを得ない、そんな自分をどうにも許せなくて、

じっと、キャンドルを見つめるだけの日々が、ながくつづきました。

 

あとからヨガをされている方に聞いたら、

キャンドルを見つめる、というスタイルの瞑想法があるのだそう。

なるほど、私は瞑想をしていたのだなぁと、なんだか納得しました。

そうして、立ち止まっている自分を少しずつ受け入れられるようになってきました。

 

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立ち止まることにも飽きたら、きっとまた走り出したくなるのかもしれませんが、

いまは、このゆったりとした時間のなかにある「楽しみ」を探してみたくなって、

遅ればせながら、SNSにトライしてみることにしました。

いまの私にフィットしたのは・・・インスタグラム 。

  

とはいえ、かわりばえの無い毎日。

なかなか「インスタ映え」する画像をアップすることはないのですが(笑)、

地味に、少しずつ形を変えていくキャンドルをアップして、

しかも、キャンドルとはあまり関連の無い、そのときの気持ちを添えています。

 

・・・あらら、このブログのミニ版みたいな感じですね(笑)

ただ、もったいないと思って灯さないでいたキャンドルを灯す機会になるので、

良いきっかけだなぁと思ったりしています。

新しいことって・・・楽しいんですよね♪

 

ちなみに、今回のキャンドルは、いつぞやトモスさんのコンテストへお邪魔し、

投票した特典として頂いたもの・・・シンプルだけど、カワイイですよね。

しかも、朝陽のなかで撮影したら、なんだか私でも上手に撮れた気がします。

灯した画像もあわせて、インスタでご紹介したりしています。

 

なかなかキャンドルを制作していないこともあって、

こちらのブログ記事にする機会は多くはないのですが、

そちらは気ままな日常ですので、マメに更新したりしています。

よろしければ、のぞいてみてくださいませ。

 

世界にたったひとつ


移り気なくせに、本当に好きなものは、変わらない。

たとえば、このマグカップ

そのとき好きだった色で、自分の右手の指の形に合わせて何度も作り直して、

やっと出来上がった、世界にたったひとつ、私だけのマグカップ

 

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・・・考えてみると、あれからもう20年も経っているのです。

でも、ずっと好きな色。

そして、いまでも私の右手にしっくりなじんで、安定の使いやすさ。

なにより、たっぷり大容量が好みなところも、あのころの感覚のままなのです。

 

もちろん、なんどか別のマグに手が伸びることもありましたけれど、

やっぱり元の、この不格好なマグに戻ってしまいます。

そして、何回もの引越しにも耐えたというのに、

ちょっと縁のところを欠いてしまったがために、しばらくしまいこんでいました。

 

派手に割れてしまえば諦めもつくんでしょうけれど、5mmほどの小さな欠け。

まさかプロに修復を依頼するほど、高価なマグカップではありません。

けれど、私にとってはなによりも価値のある相棒ですから、

なんだか、ずっと心のどこかでさみしい感じがしていました。

 

 

このたび、ご縁があって、盛岡市漆器を作っていらっしゃる田代淳先生に、

半年かけて「金継ぎ」を教えていただく幸運に恵まれたんです。

金継ぎとは、漆を使って器の修復をする技法のこと。

仕上げに金粉を蒔いたりするので、そう呼ぶようです。

 

最近では、樹脂などで簡単にくっつけてしまう方法もありますが、

本格的に漆を使って、時間をかけて修復する方法に憧れて、トライしてみました。

先生は、チャーミングな女性でしたが、あくまでも漆にこだわるところが、

私はとても素晴らしいと共感できて、充実した時間を過ごすことができました。

 

で、ひととおり教えていただいたあと、復習をかねて、

先生の懇切丁寧なテキストを参考に、ひとりで修復したのが、このマグなわけです。

しかも、金ではなくシックな感じが好みですから、銀粉で仕上げました。

・・・前よりずっと好きなマグになったことは、言うまでもありませんよね(笑)

 

 

とくべつ、古いものや、アンティークが好きというわけではないのですが、

気に入って使っているせいで欠けた白磁の大皿とか、

祖母の遺した急須や湯飲みの蓋の欠けとか、

高価ではなくても、大切なものがまた使えるようになるのは、とても嬉しいことです。 

 

形あるものはいつか壊れてしまうけれど、

直したあとのほうが、かえって素敵な景色になったりすることもあるし、

次になにか新調するときにも、臆せず手を出せるようになったりもして・・・

金継ぎは、そんな気持ちになれる、素敵な魔法でもありました。